2 昆虫採集
 私の子供の頃の小学生の夏休みの宿題に、夏休みの一研究がありました。
 その一研究の定番が昆虫採集でした。
 セミやトンボやバッタやチョウなどの昆虫を取ってきて、すぐに傷まないように注射器で防腐剤(アルコールのようなもの?)を昆虫に注射して保存します。そして、菓子などの入っていた箱などを利用して、その中に昆虫採集用の針で、昆虫を整然と並べて固定し、名前や採集場所などを書きつけておくものです。
 注射器などは、昆虫採集用として、文房具屋に売っていて、子供達はこそこそと貯めた小遣いから捻出して買いました。
 ですから子供たちは、夏休みともなると友達と連れ立って出かけたり、一人でこっそり出かけたりして、昆虫採集に夢中になって自然を楽しんでいました。
 セミを取るときは、篠竹の先端に篠ん棒を丸めて差込み、それにだんじゅうろう蜘蛛の巣を巻きつけて、そっとセミの止まっている木に近づき、素早く蜘蛛の巣をセミに被せて取ります。網よりもセミに気づかれないでよく取れます。
 バッタなど草むらに潜む昆虫は、夏の香りがむんむんとする草むらを、ガサガサと足や棒で揺すると慌てて草むらから飛び出します。そこを網で捕らえるのです。トンボは、どこの棒の先端に止まるのか目安をつけて待っていて捕らえます。
 子供ながらも、それぞれに、それらの状況を常に判断しながら、昆虫との知恵比べをしながらでした。そして夏休みが終わる頃になると、用意しておいた箱の中に整然と並べて整理して、衣類や菓子箱などに使われていた透明なポリエチレンやビニールなどで箱の上を覆って出きあがり、昆虫標本を完成させて学校へ持ってゆきました。
 なんとも、自然の中から作り上げた夏休みの宿題でした。